みなさんは、「ハイアーチ」という状態をご存知でしょうか?

甲高(こうだか)や凹足とも言われ、

アーチ部分(土踏まず)が過剰に高くなった状態の事をいいます。

今回は、実際に来院された患者さんを例にあげて、症状と、その対策についてご紹介します。

ハイアーチによる症例

先日来院された患者さんの症例です。
この方は若い頃に、骨折を伴うねんざをされ、
その時に適切な治療を受けず、変形が徐々に進行してしまった状態です。

足裏のアーチ部分が高くなった状態

(患側:右)

右足首の骨が、左に比べ変形し大きくなっています。
また、外側への傾斜が左に比べるとかなり大きくなっています。

この傾斜に伴い、アーチ部分が高くなり、いわゆる「ハイアーチ」となっていました。

患者さんの訴えは、
「立ったり歩いたりすると、足首や足裏があちこち痛い」
「左足に比べて、右足の筋肉が落ちてしまった」

ということでした。

ハイアーチになってしまう原因はケガや骨のゆがみから

ハイアーチとは先ほど説明した通り、
土踏まずのアーチ部分が過剰に高くなった状態のことで、
原因としては、この患者さんの様に、
ケガによる変形や、足の骨のゆがみ筋力のアンバランス等が考えられます。

ハイアーチは足裏の痛みを引き起こす

ハイアーチの方の症状で一番多いのが「足裏の痛み」です。

ハイアーチの場合、正常な足と比べ床との接触面積が極端に狭くなってしまいます。

そうなると、上図のように
赤●の部分でしか体重を支えることができず、体重をうまく分散できないので、
足裏や足首などに負担がかかり過ぎ、痛みを引き起こしてしまいます。

さらにその負担がひざや腰にもかかり、膝痛や腰痛にも繋がってしまいます。

ではどういった治療や対策をしたらいいのでしょうか?
次回のブログに続きます。