子どもの足に異変が起きている。指が地面に着かず浮いた状態の「浮き指」になっている子が多いという。
病気ではないが、ふらつきや足の痛みにもつながりかねない。

東京都品川区の区立戸越小学校を訪ねた。朝礼の最中、子どもたちは左右に揺れたり、軽く屈伸するようにリズムを取ったり、じっと立っていられない様子だ。

記事によると、子どもたちの8割に、足指が地面に着かない「浮き指」が見られるというデータが出ています。

原因としては、
①1日の歩数の減少
②鬼ごっこの様な「群れ遊び」の減少
③室内でも靴下を履いて過ごす事等による、はだしで足指を解放する機会の減少
が挙げられています。

浮き指になると、立っている際にバランスが取れないのはもちろん、
歩行時、ランニング時に、正しい体重移動が出来ず、結果、足やヒザの障害につながったり、
スポーツ時のパフォーマンスも低下します。

また、子どもだけでなく大人でも浮き指となっている方が多く、
ヒザ痛や足の痛みで来院される方の多くが、浮き指が原因となっています。

浮き指の対策、改善方法としては、
足指の運動とバランストレーニング等が必要で、
ご家庭では、はだしで走らせたり、足指で物をつかむ練習や、足指じゃんけん、片足立ち等をやっていただけると、
足指の訓練になります。

当院では、まず、どの指が実際上手く使えていないかを評価し、
歩行時、ランニング時の足指の使い方はどうか、
扁平足(土踏まずが減少)か、ハイアーチ(土踏まずが高くなりすぎる)か、
等を徹底的に評価し、
足指の運動やバランストレーニングを、専用のアイテムを使い、効率よくトレーニングします。

荷重時の足指の評価

足指を使いながらのバランストレーニング

タオルギャザーによる足指の運動

また、すでに足の痛みやヒザの障害が出てしまっている患者さんには、
運動に加え、オーダーメイド・インソールの装着をすすめています。

オーダーメイド・インソールは、足の歪みを整え、
足の指に自然と体重が乗り、上手く足指が使えるよう誘導させることが出来ます。

(インソール装着前)
バランスが崩れ、足の障害につながる

(インソール装着後)
バランスが良くなり痛みの出ない体に

当院は、シューフィッター資格やジュニアアスリートトレーナー資格を持ったスタッフが在籍していますので、
足の障害や、自分に合ったシューズの選び方、子どもの発育の為のトレーニング方法等のアドバイスが出来ますので、
お気軽にご相談ください。