妊娠・出産でみられる腰痛の3つの原因とアプローチ

今回は、妊娠や出産時の症状で特に多い、腰痛・骨盤痛の原因と、当院での治療法についてご紹介します。

妊娠や出産時の腰痛の原因
1.姿勢の変化

妊娠中は、腹部の増大等により、妊娠前と比べ姿勢が大きく変化します。

通常、ヒトの脊柱は、横から見るとゆるやかなS字カーブを描いていますが、

妊娠で腹部が増大すると、図の右側のように、骨盤の前傾増加、腰椎の前弯増加、胸椎後弯増加が生じてしまいます。

こうなると、背中や腰の筋肉が、常に収縮し、腰痛が発症しやすい状態となります。

この様な姿勢は、出産後も継続してみられることがあります。

骨盤は、計４つの骨から形成されています。

それぞれの骨と骨は関節されていて、靭帯等でつながっています。

妊娠中は「リラキシンホルモン」というホルモンが、それらの関節に作用し、関節がゆるみます。（いわゆる骨盤が開いた状態）

そうなると、骨盤全体がグラグラと不安定になり、腰痛を引き起こす原因となります。

妊娠中は、腹部の増大に伴い、お腹周りや、骨盤の筋肉が引き伸ばされ、うまく収縮できません。

その分、背中側の筋肉が過剰に頑張ってしまいます。

特に影響が出るのは、横隔膜や骨盤底筋などの、いわゆる「インナーユニット」とよばれる、骨盤や姿勢を保持するのに役立つ筋肉たちです。

このインナーユニットが上手く働かないと、腰・背中の痛み、骨盤の痛み、尿失禁等を引き起こすおそれがあります。

つなぐ整骨院では、産後の骨盤矯正はもちろん、妊娠中、産後のリハビリも行っております。

不安定になった骨盤の安定化を目指し、インナーユニットのトレーニングや、筋力のアンバランスを改善するための運動等を、無理なく行います。

妊娠中、産後の痛みでお悩みの方、骨盤のゆがみでお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください♪